たねだ治療院

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整体師
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    「整体」は書いて字の如く、「身体を整える」と言う定義で行う主に手技を用いた民間療法、代替医療を指します。整体師と言われる職業は公的な資格ではなく(いわゆる無免許)、「資格商法」と言う詐欺も頻発し、昨今基本的整体の意義を持ち合わせていない自称整体行為が激増しています。極端な話自称で今から”整体師”になれてしまう事から、従事者数が飽和状態に陥り、現在”整体”そのものの定義を理解し『整体』としてまともに業を行っている者は稀有な存在になり。さらには従事者が増えた事から異常なまでの技量にムラが発生し、民間療法、代替医療にも満たない様なレベルの低さ、そして数的比率において事故や犯罪行為も増加の一途をたどってます。現在では整体と称しエセマッサージをするのが大半を占めるため”無資格マッサージ”と批判されているのが現状です。

     

    世間で行われているような彼らの言うほとんどマッサ−ジ的な手技(整体)を施せば身体って整うモノなのでしょうか?

    そもそも「整う」って何なのでしょうか?皆さん考えた事ありますか?

     

    整体の歴史

    整体の歴史はマッサージと比べるとかなり新しく、アメリカが発祥とされ日本で生まれた和製単語です。(中国は全く関係ありません。)と言われています。アメリカの医師アンドリュー・テイラー・スティル (Andrew Taylor Still)によって創始されたオステオパシーが明治から大正の1910年ごろに伝わったとされており1921年(大正10年)山田信一と言う人物が、オステオパシー、プラナ療法(プラーナ療法)、精神療法を『山田式整體術講習録』(山田式整体術講習録)として和訳したのが始まりと言われています。その中の「オステオパシー」が「整体術」「山田式整体術」とし日本に広まったと言われています。

    ※プラーナとはアーユルヴェーダ用語で「気(エネルギー)」の事です。

     

    時代背景(予備知識)

    明治から大正時代の頃は新興宗教が多く生まれた時期でもありました。当時の新興宗教は霊術が流行しそれは玉石混交であり、中には誇大広告や子供だましの施術、イカサマ師、詐欺師、催眠術を悪用して犯罪を行う者などがいたため、それに危惧した政府が医療の妨害と規制し始めました。そして戦後はGHQにより廃止に追い込まれます。当時霊術家が使う治療術として祈祷、手当てなどの信仰療法・心霊療法と手技療法が含まれており。さらには物理療法を併用して治療する事が大ブームとなり多くの霊術家が生まれたが、警察は霊術への警戒を強めていきます。整体は使う人間によってこれらの霊術と混同していきます。(今と変わらないかも)

     

    野口晴哉(のぐちはるちか)と言う存在

    1911年(明治44年)、内務省(今の厚生労働省)は日本の伝統的手技療法・按摩術を免許制にし、次いで1920年(大正9年)にマッサージに対する取り締まりを行った。この流れに対し、1943年(昭和18年)には東京治療師会内に手技療術の法制化を目的とした組織「整体操法制定委員会」が設立され、野口晴哉を中心に全国の療法家が集まって、それぞれの経験と理論を活かし、統一された新しい「整体操法」を作ろうとした野口晴哉は整体のカリスマになりました。そんな霊術家の弟子であった野口晴哉が整体に与えた影響は大であり現在の整体学に多分に影響を与えていますが、彼の整体操法(野口整体)の脊椎操法は、アメリカ伝来の療法オステオパシーの定義にも入っている『ホリスティック医学』の影響を多分に受けていると考えられています。

    Wikipedia参照

     

    ※現在も野口整体として組織化され継承されているかのようですが、当時は手技療法だけにとどまらずに時代背景も踏まえ霊感療法も行っておりカリスマとなっていたため時代的な事も踏まえて現在はキッチリと継承されている人間は皆無と考えます。霊術と整体は別物と考えて下さい。

     

    整体とは?

    では整体とは何なのでしょうか?

    カイロプラクティックの導入はオステオパシーより少し遅く輸入されます。その他スポンディロセラピーといった脊椎に働きかける手技療法(アメリカの三大手技療法)が導入されるのですが、これらの療法の基本理論は身体の関節全体の調整(ゆるめる)をして身体の機能を改善させると言うのが、基本的な理論と技法になります。なのでカイロプラクティックと整体は山田氏発信も踏まえて、元ネタが同じなので、ほとんど同じ物なのです。

     

    わかりやすい整体講座

    今現在、整体はどのような理論で行われているのでしょうか? 

    実はカイロプラクティックも整体も目的は同じで、『関節を緩める』事を目的としています。関節のズレ直すとか、調整とかカッコイイ事言ってますが、そんな職人めいた事は特にしておらず、ただ関節を緩めているに過ぎません。筋肉の硬い方に関節(骨)が引っ張られて歪んでいる様に見えてるだけです。筋肉が硬くなる原因はストレス、重労働、内臓機能低下などいろいろです。

     

    ※しかし現在基本的医学(特に病理)を怠り整体の基本理論をも無視し誰でもできるようにハードルを低くし過ぎているため、その結果「整体」と称してマッサージ行為をしている、いわゆる脱法行為をしているほぼ素人施術者が後を絶たないのが現状であって、しかもそのマッサージ技術も基礎が皆無なため”我流”あるいは”得体の知れない流派”で施術が行われ事故やトラブルが年々増加しています。

     

    その証拠に実際鍼治療でも同じ効果、いえ それ以上に効果が出る事があります、それは鍼を身体に刺す事で血行が促され緩んだからに過ぎないからです。 しかし関節と緩めるだけでは関節と関節の間にある筋肉は硬いままです。たばこのキセルで言う金属の部分は緩んだけど持ち手の竹の部分は硬いままと言う訳です。

    したがって、この硬い筋肉の所はマニュピレーションと称しマッサ−ジをして身体全体を緩めているに過ぎないのです。兎にも角にも身体を整えると言う概念自体マッサ−ジは不可欠になるのです。したがって前の霊術騒動も加味し整体師が国家資格として生まれ変わる事は考えられないのです。

     

    最大の問題点

    無免許だからとか、霊感がどうのこうのと言う以前に整体師に対して一番の問題があります。それは医学偏差値が異常に低いと言う点です。柔道整復師や鍼灸師の一部にも同じ事が言えるのですが、整体師は法律に準じたカリキュラムが存在しないため医学の履修は個々に未知数であって、その平均はとても低い事がうかがい知る事があります。チェーン店でデビューした施術者は3週間程度の講習で現場に立たされます。特に病理、病状に対する知識と意識は驚く程低く、広告にも平然と「○○に効く」「○○が治った」とウソやインチキを表記し本当に苦しんでいる病人に対し欺瞞を働きかけてきます。それは得体の知れない健康食品を売る人達と変わりないレベルと考えて良いと思います。

     

    そうした事を踏まえても整体の学科偏差値もそう高くないと考えると整体とマッサ−ジの区別も理解していない施術者が大半を占めているのは必然なのかもしれません。他人の身体に触って健康を売っている以上「この仕事が好きだから」と言う私情だけでは成り立たない「責任」が必要なのです。

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